どこまで徹底的に掃除をするか

車を高く売るためなら何でもする、という情熱に燃えている方をときどき発見します。あまり燃えすぎると、とにかく1円でも高い査定金額をということで極端な方向に走ってしまい、自動車売却の本来の目的である、お得に車を売ってしまうという方向からもそれてしまう可能性があります。

自動車売却の極意は、それほど労力をかけることなく、上手に、しかも高く車を売ることです。そのように考えますと、ある努力はそれをするだけの価値がある、つまり査定額アップにかなり貢献し、ある種の努力は、それをするくらいの価値がない、つまり査定額にはそれほど影響しないということになります。例えば、どのような努力は、それをするに値するのでしょうか。パソコンのスイッチを入れ、インターネットに接続し、一括買取査定で自分の車を一番高く買ってくれそうなところを探す、これはそれほど努力しなくても済むのに、見返りが非常に大きいので、ぜひそうすべきです。

それに対して、それ以降しようと思えばできる、小技がたくさん存在します。一例をあげると、少しへこみや傷があるので、これはまずいということで、修理をしてから査定に出すことを考えるかもしれません。しかし、これが意外と効果がありそうでないということはあまり知られていません。このような修理にはお金がかかりますが、それを修理したところで、その金額を上回るほどの査定額アップにはつながらないようです。ということはつまり、そうです、やる必要はありません。あとは、洗車や掃除です。もちろん、一通り車をきれいにしておくことは大切です。さらに、車内やとくにトランクにものが詰め込まれていると、査定時の妨げになりますので、取っておくことをおすすめします。

しかし、基本的な掃除以上の掃除によって得られるものはあまりないかもしれません。つまり、コンパウンドで磨いて、細かい傷を落とすような作業とか、車を光らせるための加工などというのは、自動車売却によるメリットのために行なうものではありません。掃除、洗車をするときの心がけとしては、自動車の状態をよく見せるということも関係してきますが、さらには自分をよく見せるということも関係してきます。自分が査定を行う側だとしたら、やはりキレイにしてある車を見るときに、そのオーナーが丁寧に乗っていたと判断するのではないでしょうか。